「お金の減らし方」森博嗣|稼ぐモチベーションが上がる本

なぜお金が必要なのか?なぜお金を稼ぐために働かなければならないのか?

就職してからずっと、高いモチベーションで仕事をし続けられる人は多くないでしょう。

私も仕事のモチベーションが上がらず、どん底を経験したことが何度もあります。

「お金の減らし方」は働く、稼ぐことに対してモチベーションを上げてくれる本です。

今回は「お金の減らし方」をご紹介します。

お金の減らし方 (SB新書)

筆者はこんな人

筆者の森博嗣さんは超有名な小説家です。

これまでの主な著書は「すべてがFになる」「スカイクロラ」など、多数の本を出版されています。

代表作の「すべてがFになる」はドラマ・アニメ化されていますし、「スカイクロラ」は押井守監督の手によってアニメ映画化されています。

森さんはサラリーマン時代に自由に使えるお金がほしいとの思いから、睡眠時間を削って本を書いていました。その本が見事ヒットし、印税を得ることに成功。サラリーマンを退職して独立。以降は小説家として数々の人気作を世に出しています。

今の森さんは印税で十分な収入があるため、仕事は必要最小限に抑えています。お金を増やすことは目的にしておらず、ルールを決めて自分の趣味にお金使う生活を楽しんでいます。

概要

ここからは本の内容について紹介していきます。

お金とは一体何なのか?

お金は社会的に保証された、ものの価値を測るものさしです。

お金はお金そのものには価値がありません。お金は交換してこそ価値が出ます。そのため、多くの人が当たり前のように「お金を持っていればエラい」という思い込みは間違っています。

また、ものの値段と実際の価値はイコールではありません。値段を決めるのは販売する側であり、我々がみている値段は販売者側によって「決められた」値段です。

「値段が高いから良いものに違いない」「値段が安いからすぐ壊れるだろう」というように、ものの値段に左右されないように気をつけなければなりません。

お金のあるなしを人と比べるのも無意味であるということも理解しましょう。

今持っているお金でお金持ちか貧乏かどうか、それは人によって違います。人によって価値基準が違うことを、だれもが同じかのように比較してしまうのは無意味なことです。

あえて基準をあげるとするなら、「自分が自由に生きられる」お金を持っていることが、お金持ちの基準と言えるかもしれません。

お金を増やす方法

お金を増やす方法に「おいしい」話は存在しません。

一部の富裕層ならともかく、普通の人が楽に稼げる甘い話などありません。

お金を目的にしている欲が深い人は、そういう話に簡単にひっかかってしまいます。

すぐに手に入るものばかり追いかけないようしましょう。

普通の人とお金持ちは何が違うか。お金持ちは最初にエネルギーを注ぎます

お金持ちは「えさ」をたくさんまいており、それで大きな獲物を得られるようになります。「えさ」といっても中途半端なえさではありません。大なり小なり、とんでもない努力をしてまく「えさ」であるからこそ、大きな獲物をゲットできるのです。

普通の人がお金を増やすにはどうしたらいいか。その方法は4つ考えられます。

①仕事・アルバイトー自分の時間とエネルギーへの対価

②自分のものを売るーフリーマーケットや「メルカリ」などのフリマアプリ

③投資ー株などで手持ちのお金を増やす。まとまったお金がないと効果はうすい

④ギャンブルーハイリスクハイリターンだが、お金持ちから遠ざかる可能性が高い

ほとんどの人が人生の多くを費やすのが「仕事」でしょうが、仕事量と賃金は比例しません。朝から晩まで働いても満足いく賃金が得られない仕事は多いですし、1日8時間だけ働いただけで日本人の平均月収以上の十分な賃金を得られる仕事もあります。

仕事でお金を増やすなら、副業して本業とは別に賃金を得たり、転職でもっと多くの賃金を得られる仕事につく。同じ会社で働き続けるなら仕事をがんばり、勉強して昇進しなければなりません。

独立して事業を起こしたり、フリーランスという選択肢も考えられます。

お金を使ってどうする?

お金を得るために働く、貯める、増やすということ。お金を何のために使うのか考えてみましょう。

お金は自分の欲求を満たすためなのか、家族の幸せのためなのか、他人からの羨望がほしいのか、人それぞれです。

自分の欲求は何なのか、今一度向き合ってみましょう。ほとんどの人にとって、お金は無限にあるわけではありません。お金を使う優先順位を知る必要があります。

自分の欲求のためにお金を使う場合、自分の気持ち次第でお金の使い方が変わります。

自分の欲求が何なのかを理解することで、お金を稼ぐ目的ができ、仕事が楽しくなります。

必要だから仕方ない、そう思って働いている人もいるでしょう。もちろん、生きていくために最低限のお金は必要です。

しかし、必要以上にお金を稼ぐ理由は何でしょう?お金が足りないと普段からぼやいていても、実はただの「贅沢」のため、ということもあります。まずは今の収入で生活をデザインしてみましょう。

目先の楽しさを追い求めないことも大事です。お金を使う目的が「承認欲求」や「ストレス解消」になっていないでしょうか。ときにはそういうお金の使い方も必要でしょうが、それは本当に自分が求めていることなのかどうか、よく考えてみましょう。

お金は未来のために使いましょう

お金を自分に投資するのが最もワクワクするお金の使い方です。自分のお金も時間も使うことで未来に対する期待値が大きくなります。

私がおすすめする理由

私は「お金の減らし方」を読んで、「自分がしたいこと」を見つめ直すことができました

元々旅好きであるにも関わらず、お金や時間を理由に旅に行くことをセーブしてしまっていました。この本を読んで、もっと旅に行きべきあり、行きたいところにどんどん行った方が人生が充実すると感じました。

また、お金を稼ぐ理由も見つめ直すことができました。

子どもがしたいことにお金を使ってあげられるよう、教育費をコツコツ貯めていくべきだと再確認できましたし、家族で旅行して良い思い出も作りたいです。普通に暮らせる生活費も必要です。

お金を稼ぐこと、それは私にとっては「家族で幸せに暮らすために必要なこと」なのです。

まとめ

「お金の減らし方」についてここまで説明してきました。

筆者について

概要ー「お金とは一体何なのか?」「お金を増やす方法」「お金を使ってどうする?」

私がおすすめする理由

お金の使い方と向き合うことで、自分が稼ぎたいお金がどれくらいかを理解することができます。

周りに流される必要はありません。自分が幸せに生きていけるお金があれば良いのです。

ぜひ「お金の減らし方」を読んでみてください。きっと良い影響を与えてくれることでしょう。

お金の減らし方 (SB新書)

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