はじめに
インターネットが発達し、人はより多くの文字情報を手に入れられるようになりました。
ネットニュースを始め、SNSやブログなど、意識しているかどうかにかかわらず、我々は毎日たくさんの文字を目にしています。
文章力がある人とそうでない人の格差も広がっています。
文章力がある人はSNSでフォロワーを多く獲得したり、ブログでアフィリエイト収入を得たり、クラウドソーシングで高単価のライティング案件を受注できます。
文章力とは本来、一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、今回紹介するメンタリストDaiGoさんの著書「人を操る禁断の文章術」を読めば、今すぐ自分が書く文章が変わります。今すぐできるテクニックがたくさん登場するからです。
私も自分の文章力が伸びずに苦労していますが、 「人を操る禁断の文章術」 にとても救われました。
私と同じように文章力に悩んでいる人、もっと文章力を上げたい人には特におすすめの本です。
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文章が持つ力
文章には人を動かす力があります。
読み手に想像し、行動してもらうのです。
スーパーや本屋でキャッチコピーを見て、思わず手に取ったことはありませんか？
その手法が文章で人を動かすということです。
文章はきれいに書く必要はありません。
多くの人がここを勘違いしていて、丁寧できれいな文章を書こうとします。
時と場合によりますので間違ってはいませんが、正解でもありません。
書き手の情熱が伝わってきて、文章に引き込まれて最後まで一気に読んだ、という経験はないでしょうか？
大事なことは「相手の心を動かす文章」です。
ただし、人を動かす文章を学校で教えてもらったことがある人はほとんどいません。
だからこそ、この本で学び、文章力を自分の武器にしてもらいたいのです。
書かない3原則
文章は情報量を削りましょう。
自分が伝えたいことを全部入れようとすると、長ったらしくつまらない文章になります。
相手にどんな行動をしてほしいか想像し、あえて情報量を少なくするのです。
ある程度の隙や余白があることで読み手は足りない情報を自分で想像し、「自分のことだ」と思ってくれるのです。
行動を具体化しすぎないことで、読み手は自主的に行動してくれます。
人を動かす文章に洗練さは必要ありません。
必要なのは感情に働きかけ、揺さぶること。型にはめられた文章で人の感情は動きません。
取引先からのメールや社内の通達など、時間が経つとほとんど何を書いていたか覚えていないのではないでしょうか？
逆に感情を揺さぶられた文章は時間が経っても覚えているものです。
人は論理ではなく感情で動きます。大事なのは話しかけるように書くこと。
自分の感情を抑えてしまうと、相手の感情を押さえつけてしまうことにもなります。
文章は書く前に良し悪しが決まります。
文章を書くとき、誰が読むかを考えて書いていますか？
情報を集めて文面を練っているかどうか、準備量によって文章の仕上がりにはっきりと差が出ます。
文章はだれでも発信できますが、発信した文章はだれかが読んでくれると思うのは間違いです。
ほとんどの場合、書き手の期待は裏切られ、しっかり読んでくれることはありません。
ではどんな文章が読まれるか。それは読み手の中にあります。
相手のことを調べて、要素を組み合わせ、相手の心を読み解き、刺さる言葉を見つけ出す。
そうです、自分が言いたいことではなく、相手が聞きたいことに目を向けるのです。
相手の心の中を想像して、相手が読みたいことを書く。それは間違いなく「自分に向けた」文章ととらえますから、文章で相手を動かすことができます。
人を動かす7つの引き金
相手の興味を把握して文章を展開しましょう。
人は共通点のある相手に接近します。
共通点があると話題がつきませんよね？それだけお互いに興味をもって話せているということです。
今の時代はSNSでも調べられますし、会社のある地域や相手の出身地、趣味を調べるのもいいでしょう。
雑談で話した内容をメモして、後から調べるのもいいですね。
理想と現実の間の感情に共感すると、相手の信頼を得られます。
本音だけでなく建前も見抜くのです。そこまでしてこそ、人を動かせます。
ここでも自分が言いたいことをそのまま使ってはいけません。
答えは相手の中にあります。相手に響く言葉を考えて発信しましょう。
人間の悩みは大きく4つに分類されます。
「健康」「希望」「人間関係」「お金」です。
この4つの中でも年齢によって悩みが大別できます。
50歳以上のお金の悩みは老後資金、20代の希望の悩みはやりたい仕事につけるか、などです。
悩みを見抜いて解決策を文章で示せると誘導できます。
人は損を嫌います。
例えば「成功すると500円得しますが、失敗すると1,000円損します。」というくじ引きがあった場合、多くの人は損することを嫌ってこれを回避します。
文章術では損したくないという心理を利用します。
デメリットを伝えつつも、デメリットを上回るメリットを伝えるのです。
損得両方伝えてくれたということで相手も納得しやすく、信頼してくれます。
重要なのはネガティブ情報を先に提示、その後にポジティブ情報を伝えるという順番です。
人は集団から遅れることを恐れます。
みんながしていることは正しいと思ってしまうのです。
周りが結婚して子どもができ、家を買う人が増えて、「自分もそろそろ買わなきゃな」と思った経験はないでしょうか？
読み手が一緒になりたい、帰属したいというカテゴリを探り、憧れや共通点をつなげて文章にすると、読み手を動かしやすくなります。
ほとんどの人には承認欲求があります。
相手に認められたいと思う心理のことです。
自分ががんばってきたことを人にほめられるとうれしいですよね？
相手を認める言い回しを入れて、相手の心をつかみましょう。
相手の認めれたいという欲求に刺さる言葉を入れると効果的です。
代表的なのが「初めて」や「変わりました」で、文章に盛り込むと相手は喜んで動いてくれます。
人は限定されるとほしくなります。
あったものが規制・制限される、持っていたものがなくなる、このようなときに人は動きやすくなります。
「あなただけに教えます」と言われると、怪しい勧誘でなければ知りたくなりますよね？
多くの人ではなく、「あなただけ」という希少性を加えるとより強くなります。
5つのテクニック
文章は「つかみ」が大事です。
第一印象は初対面の場合は7秒で決まり、半年間持続します。
初対面で暗いあいさつされたら、「この人は暗い」というイメージが頭から離れませんよね？
文章の書き出しを少し明るいニュアンスにしましょう。
感情や共通の体験をポジティブに書くと効果的です。
言葉は繰り返すことで説得力が増します。
ただし、同じ言葉は3回以上使わないこと。相手が飽きてしまって返ってマイナスになります。
言葉の表現を変えて10回繰り返すと効果的です。
それができるバリエーションを持っておくことが大切ですが、うまくできない人も多いことでしょう。
その場合、「だれが」「何が」「いつ」「どこが」「なぜ」「どのように」という5W1Hを意識すると、繰り返しがやりやすくなります。
人は文章より会話の方が内容を覚えやすいです。
きれいに書く必要はなく、書き方に対するこだわりはいりません。
読み手の疑問や反応を考えて書きましょう。
文章を書くのは自分一人なので、自分役と相手役の一人二役になって書く必要があります。
文章は大きな波をつくりましょう。
同じ調子で書いてはいけません。途中で谷間をつくって一度落とすことで、感動が高まります。
映画や小説も起承転結といわれるように、何回も上げ下げを繰り返しますよね？
作品として見る人の感情を揺さぶるためです。
できるだけ落差を大きくすることが大切です。
最も読まれて心に残るのが追伸です。
ドラマの次回予告、映画の予告編は本編の見所が凝縮されていて、頭に残って見たくなりますよね？
ポイントは区切りをつけないこと。人は未完の情報ほど忘れられません。
区切りをつけないことで、読み手の無意識に残しましょう。
まとめ
ここまで「人を操る禁断の文章術」について紹介してきました。
言葉は人を想像させることで、行動の原動力となり得ます。
これは動画コンテンツや画像ではできないことです。
文章は自分の言いたいことを発信して終わり、ではありません。
ただ書くのではなく、読み手の心を動かし、想像力を使ってもらう。それこそが本当の良い文章です。
良い文章は今すぐ人を行動させます。
ぜひ 「人を操る禁断の文章術」 を読んで、文章力をアップさせてください。
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